ダイエット検定1級 国別PFCバランスの分析

ダイエット検定1級のテキストから、学習内容をシェアする記事を更新しております。

検定受験や、専門的なダイエット知識の習得にお役立て下さい。

 

今回のテーマは、第1章「ダイエットと栄養素 応用編」から設問2、

現代の日本の食文化の傾向は?という話です。

 

前回記事に引き続き、PFCバランスについてですが

ここではその実情を他国との比較を交えながら、日本の食生活の傾向や問題点から

ダイエットの必要性を見ていきます。

 

前回記事でお伝えしたとおり、PFCバランスとは以下の意味です。

”PはProteinのたんぱく質、FはFatの脂質、CはCarbohydrateの糖質の

3つのバランスを意味し、食事によるこれら3大栄養素の摂取カロリーが、

それぞれ合計摂取カロリー量の何%にあたるかを示したもの。”

 

そして、日本での理想的なPFCバランスとして、

たんぱく質=15、脂質=25、そして炭水化物(糖質)=60%が推奨されています。

 

しかし、実情はどうでしょうか?

近年「食の欧米化」という言葉を度々耳にしますが、これは言わば昔に比べ

日本では脂質を摂る割合が増えているという解釈です。

 

ただ、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」というデータによると

日本人の半数は男女共に、

PFCバランスにおける脂肪摂取エネルギー比率は25%以内なのだそう。

これは推奨値と同じですね。

 

一方、「世界各国の成人肥満率推移」というデータによれば、

日本、イタリア、フランス、スウェーデン、オーストラリア、スペイン、カナダ、

ニュージーランド、イギリス、アメリカの主要な10カ国の中では、

肥満率はアメリカが最も高く、日本が最も低いことが分かっています。

 

これらのことから、日本人の食生活は取り立てて脂肪過多というわけではないにせよ、

現代の日本人の体格からすれば、たんぱく質や脂質が必要量を超えて摂取されている

程度と考えられているということです。

 

では生活習慣病の一つ、糖尿病に関して日本の現状はと言うと、

糖尿病人口の割合は、2002年度ではアメリカが8.0%なのに対して、

日本は12.5%と高く、

5年後の2007年度では更に日本の糖尿病人口は増えているそうです。

 

そしてアメリカにおけるPFCバランスと肥満率の推移データを見てみると、

1971年から2000年の30年間で、脂質が4.1%減って糖質が6.6%増え、

肥満率は16.4%も増えているのだそうです。

 

これらのことから、

肥満や生活習慣病の増加の原因として、脂質だけに目を向けるのではなく

糖質の過剰摂取も気をつけていかなければならないことが分かります。

 

<参考書籍:ダイエット検定1級テキスト(日本ダイエット健康協会)>

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