ダイエット検定1級 アルコールで太るメカニズム
ダイエット検定1級の対策テキストを学習し、
その内容を当ブログで公開しております。
検定受験のみならず、
健康管理の基礎知識にお役立て下さい。
13回目のテーマは、
検定1級のテキストから、第1章「ダイエットと栄養素 応用編」、
コラム、”飲酒によって体脂肪が増えるメカニズム”です。
アルコールのカロリーは1gあたり7.1kcalですが、その特徴は
体内に取り込まれると蓄積されず、カロリーが体熱として発散される
”エンプティカロリー”として知られています。
またアルコールは栄養素を含んでおらず、
ある程度の飲酒では肥満には繋がらないと誤解されがちですが、
前述の通りカロリーがゼロということではなく、
過度の飲酒はダイエットの大敵だそうです。
飲酒によって体脂肪が増えるメカニズムを端的に表すと、
飲酒は「エネルギー貯蔵庫の開閉扉を邪魔する」というものです。
アルコールは人体にとって有害で、その毒物処理として
肝臓が体内に取り込まれたアルコールをアセトアルデヒドという物質に分解します。
飲酒の間は、肝臓にとってこの解毒作業が最重要かつ最優先業務であるので、
通常行われるべき業務である「グリコーゲンの貯蔵」が後回しになります。
グリコーゲンの貯蔵業務では、
食後の血糖値上昇をインスリンがグリコーゲンに変えた後、血液中に若干残し、
続いて筋肉→肝臓の順に余った分を格納します。
そして肝臓に格納しきれない血糖は、最終的に中性脂肪に変えて脂肪細胞へ運びます。
しかし、飲酒中のアルコール処理を優先する肝臓は、
グリコーゲンを貯蔵する入り口を閉ざしたままになってしまいその結果、
貯蔵されない分が脂肪細胞へ運びこまれてしまいます。
他に飲酒による肥満の原因として、以下のことが挙げられます。
・消化が活発になったり、摂食中枢が麻痺して食欲が増す
・脂っこい(カロリーが高い)おつまみを好むようになる
アルコールそのものが体脂肪に変化するということはありませんが、
肝臓へ負担を掛けることで、結果的に肥満をもたらすということが分かりました。
飲酒は、コミュニケーションを円滑にするものとして、また食事のお供に、
そして明日への活力として、程ほどに楽しむように心がけるべきということです。
<参考書籍:ダイエット検定1級テキスト(日本ダイエット健康協会)>